
[静岡・吉原の個性的な人々]おせっかいで世界を救う、宇宙とのつながりを持った吉原の母
日吉 由美 / カフェむしか
「カフェむしか」の入口の重厚な木のドア。押せば開くのかな?と思って近付くと、予想に反してサーーっと軽快にスライド。自動ドアだった。オーナーの由美さんも、カフェオーナーという肩書きが持つイメージを、良い意味でザックリと裏切る小気味のよさ。
初めてのお客さんにも話しかけるし、人生相談から終いには生き方を変えてくれるようなお節介まで。まるで親戚のお姉ちゃんか、幼馴染のお母さんに会いに来たようだ。
心地よいブラジル音楽が流れる開放的な空間で、美味しいごはんやコーヒーと由美さんとの緩やかなおしゃべり。お腹も心も満たされるいい時間。
「むしか」は由美さんの人柄そのものを再現した、カフェの枠を大きく超える新しい場所だと思う。
少し元気がなかった人でも、由美さんに会いに行けば問答無用で元気のおまじないにかかってしまう、吉原随一のパワースポットなのだ。





「静岡・吉原の個性的な人々」とは?
景色や食べ物、街の魅力は色々あるけれど、やっぱり一番はその街の空気をつくる「人」だと思う。
私たち夫婦「パラノア – paranoa」が、静岡県富士市吉原の居酒屋やカフェで出会った魅力的な人々。
街を歩いて次々と知り合いになっていくように、街とそこに暮らす人々のやわらかな空気感を感じてほしい。
静岡・吉原を歌ったパラノアの楽曲
人となり一問一答
名前を教えてください
日吉 由美(ひよし ゆみ)
やっていること(お仕事)
「カフェむしか」のオーナー
やりがいは何ですか?
色んなBefore Afterに立ち会えること
お店に来た人が腹ペコでちょっとイライラしてるBeforeから、お腹いっぱいになって満足したAfterとか、初めてお店に来たBeforeから私と喋ってだんだんほぐれていくAfterとか、色んな変化を見れるのが楽しいなって。
この街の魅力
恥ずかしがり屋だけど純粋な人が多いと思う。
人が好きなのもあるけど、「そんなに期待してなかったけど美味しかった」とか、いい意味で期待を裏切られたって思ってもらうとすごく嬉しいかな。
この街の好きな場所は?
「カフェむしか」
吉原全部が好き!
世界中の人に声が届くとしたら、何を伝えたい?
「自分らしく生きてる?」
無人島に何か1つだけ持っていくとしたら?
ナイフ
ベタでしょ(笑)!
とにかく必要そうじゃない(笑)?
トム・ハンクスの映画で無人島に流れ着いちゃう映画があったじゃない(『キャスト・アウェイ』)。
劇中で、人の顔になったボールを唯一の友達みたいに、ずっと大事にするの。
だから私は、ナイフで木彫りの人形を彫って友達にする(笑)。
今までした中で一番クレイジーなことは?
「カフェむしか」のオープン
人に魅力を感じるのはどんな時?
自分で自分を喜ばせることに長けている人
この間むしかに来て、「これが夕飯です。」って言いながらチョコレートケーキとイタリアビールを2本飲んだお客さんがいて。
国鉄を撮るために香川県から夜行バスで来たっていう男性だったんだけど、ノープランでここまで来て、歩いてたらたまたまここに辿り着いたんだって。
「今から工場夜景を撮りに行ってきます。」って帰っていったんだけど、そういう風に自分を楽しませることを知ってる人って素敵だなって。
あなたにとってのヒーローは?
エイブラハム
『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』っていう本に出てくるんだけど、人じゃなくて「宇宙意識」の総称なの。
それは一人一人の人間意識とつながってるんだって。
詳しくは本を読んでみると分かるんだけど、その考え方に賛同する人たちで「むしか」に集まって、「宇宙会議」っていうのを開催してるよ(笑)。
あなたの夢は?
みんなが幸せになること
それも「むしか」のお陰で(笑)。
わたしの必殺技
おせっかい
「あの子とあの子を会わせてみたら良い方向にいくんじゃないか」とか、パッと閃いたものを大事におせっかいするようにしてるかな(笑)。
ちゃんと受け入れて行動する子は、不思議だけど良い方向にいくんだよね。
それは私のおせっかいをキッカケに、ちゃんと自分のものにしてるんだと思う。
わたしの宝物
空気
O2っていう意味でも、人の醸す空気っていう意味でも、どっちもだね。
わたしのバイブル
音楽:ジョアン・ジルベルトの『ブラジル』
映画:『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
わたしは大体ここにいます
カフェむしか
静岡県富士市吉原 3-4-12
0545-53-3565